【川喜田半泥子】茶道具・煎茶道具の買取作家・取扱い一覧

川喜田半泥子

川喜田半泥子(1878～1963)

大阪府出身の大正～昭和時代に活躍した日本の陶芸家、実業家、政治家で、陶芸はあくまで作家としてではなく、趣味として制作にあたっていたもので、はじめは陶工に作らせていたそうですが、気に入るものが出来上がらず、自ら作るようになったそうです。

そのため、作品を売りに出す事はなく、友人や知人にプレゼントしている事がほとんどでした。

その実力は「東の魯山人、西の半泥子」「昭和の光悦」などと称されるほどで、井戸、粉引、刷毛目、志野、瀬戸黒、唐津、伊賀、信楽、色絵といったあらゆる分野で抹茶碗を中心に手掛けています。

大阪の15代続く豪商の家に長男として生まれた川喜田半泥子は本名・久太夫政令(きゅうだゆうまさのり)といい、家業を継ぐために早稲田大学商学部を入学し、卒業後は百五銀行取締役、会長に就任し、「安全第一」もモットーに地方の中小銀行を買収・合併していき百五銀行を三重県有数の金融機関に成長させました。

また、政界にも進出しており、津市議会議員、三重県議会議員などをつとめ実業家、政治家として成功を収めました。

作陶を本格的に行うようになったのは50歳を過ぎてからで、千歳山の自宅に窯を開き、自由奔放でおおらかな作品を次々に生みだしました。

陶芸の他にも書や画の制作も行っており、こちらも趣味という形で取り組んでいました。

また、豊富な財力で、「財団法人石水会館」を設立し、文化事業を支援したり、「からひね会」を立ち上げ、全国の陶芸家たちと交流する場を設け、荒川豊蔵、金重陶陽、三輪休雪ら重要無形文化財保持者の認定を受けている作家たちを支援しています。

戦後は窯と自宅を進駐軍に接収されたため郊外の広永へと移転しましたが、再び千歳山に住まいを移し、活動を続けました。

川喜田半泥子の死後、石水会館は石水博物館として川喜田家に所蔵されていた作品を公開する場とされ、2011年に川喜田半泥子の自宅のある千歳山に新築移転されました。

川喜田半泥子年表

1878年　大阪府で生まれる

1899年　早稲田大学商学部を卒業する

1909年　津市会議員となる

1910年　三重県会議員となる

1912年　三重県津市・千歳山の土で楽焼の茶碗作りを独学で開始する

1915年　父の命日に千歳山に邸宅を建築し移住する

1919年　百五銀行頭取に就任する

1923年　欧米旅行に出かけ、マチス、ボナールらの名画を入手する

1925年　千歳山に築窯、初窯を焚く

1930年　財団法人石水会館を設立、千歳山に千歳文庫を建設する

1932年　自己流で本窯を焚き上げる

1934年　自身の設計で3袋の登窯を築窯する

1936年　加藤唐九郎と共同で翠松園に天狗窯築窯する

1937年　赤坂山王下の茶屋で「無茶法師作陶展」を開催する

1940年　古伊賀水指の名品「破袋」に倣って伊賀水指「破袋」を制作する

1945年　百五銀行会長に就任する

1942年　荒川豊蔵、金重陶陽、三輪休雪らと「からひね会」結成する

1947年　千歳山より戦中疎開した広永に築窯広永窯にて初窯を焚く

1956年　藍寿褒章を受賞する

1963年　10月26日、逝去

1878年　大阪府で生まれる

1899年　早稲田大学商学部を卒業する

1909年　津市会議員となる

1910年　三重県会議員となる

1912年　三重県津市・千歳山の土で楽焼の茶碗作りを独学で開始する

1915年　父の命日に千歳山に邸宅を建築し移住する

1919年　百五銀行頭取に就任する

1923年　欧米旅行に出かけ、マチス、ボナールらの名画を入手する

1925年　千歳山に築窯、初窯を焚く

1930年　財団法人石水会館を設立、千歳山に千歳文庫を建設する

1932年　自己流で本窯を焚き上げる

1934年　自身の設計で3袋の登窯を築窯する

1936年　加藤唐九郎と共同で翠松園に天狗窯築窯する

1937年　赤坂山王下の茶屋で「無茶法師作陶展」を開催する

1940年　古伊賀水指の名品「破袋」に倣って伊賀水指「破袋」を制作する

1945年　百五銀行会長に就任する

1942年　荒川豊蔵、金重陶陽、三輪休雪らと「からひね会」結成する

1947年　千歳山より戦中疎開した広永に築窯広永窯にて初窯を焚く

1956年　藍寿褒章を受賞する

1963年　10月26日、逝去

川喜田半泥子代表作

『粉引茶碗「雪の曙」』

『志野茶碗「赤不動」』

『井戸手茶碗「雨後夕陽」』

『井戸手茶碗「渚」』

『刷毛目茶碗「一声」』

『織部黒茶碗「暗香」』

『伊賀水指「慾袋」』

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