硯とは【2015年買取・新着情報】

0120-226-590 営業時間 9:00~19:00(年中無休)
新着情報

硯とは

2015.12.1

硯とは


硯(すずり)は、墨を水で磨り卸すために使うための道具で、墨磨り(すみすり)という言葉から来ているといわれます。

硯は中国で発明され、紙・筆・墨と共に文房四宝のひとつとされています。歴史的には、紀元前の秦の始皇帝の時代に、硯の原型があったと言われており、日本では平安時代に硯という言葉が使われ始めました。


硯には、石製が多く、ほかに瓦質、陶磁、玉、金属製のものもあり、形も長方形・円形・風字形などがあります。中国の最古のものは六朝時代の終わりの石製の硯で、唐代に石硯が高級品として登場し、宋代より石硯が普及品を含めて主流となり、現代に至っています。

硯の部位で、墨を溜めるための薄い窪みを墨池(海)、墨を磨る為の少し高い部分を墨堂(丘)といいますが、職人が硯を作るときには、墨池と墨堂の間の滑らかなカーブ状の場所を削るのが、最も苦労する場所となっています。


硯の種類

硯には大別して中国産の「唐硯」と日本産の「和硯」があり、唐硯、和硯ともに産地、材質、形式、彫刻の模様などにより様々な種類の硯があります。

また、原石の形を生かした野面硯、彫刻硯や、石紋の美しい石硯などは、ものによっては芸術的価値も高く、そういった価値の高い硯は、蒐集家・愛硯家達を熱くさせています。


代表的な和硯


赤間石硯~山口県宇部市で採掘される赤間石でつくった硯で、国の伝統工芸品指定を受けています。赤間石は、石質が堅く緻密で石眼や美しい紋様があり、しかも粘りがあるため細工がしやすく、硯石として優れた条件を持っています。

また、磨墨・発墨が良く、得墨も早く、さらっとのびのよい墨汁を得ることができるという特徴を持っています。


雄勝石硯~宮城県石巻市で採掘される雄勝石は、地質学的には2・3億年前の黒色硬質粘板岩で、 約600年ほど前の室町時代から採掘され始めました。雄勝石は純黒色で、粒子が均質で、光沢があり、高い圧縮にも強く、経年変化への耐性もあるという特徴を持っており、国の伝統的工芸品の指定を受けています。また、石肌の自然模様は優雅で、肌理も細かく、伊達政宗に愛された硯としても知られます。

雄勝石は2011年の東日本大震災で採掘が大きな損害を受け、生産を停止したため、入手は困難になっています。


那智黒硯~三重県熊野市の那智で採れる那智黒石は、その昔、熊野詣の証として旅人が持ち帰ったと伝わっています。那智黒石は、一般的には那智黒と呼ばれ、碁石などにも使われています。原石の自然な姿を生かした那智黒硯は、緻密な石質と適度な硬度により愛硯家に珍重されています。


雨畑石硯~山梨県早川町雨畑の玄昌石(粘板岩)からつくった硯。約700年前にはすでに、雨畑の石硯が京都御所に献上されたとの言い伝えが残っています。黒石の雨畑石硯は、緻密で石むらのない、均一な粒子が特徴です。


代表的な唐硯


日本産の和硯に対して、中国製の硯を唐硯といい、代表的な端渓硯、歙州硯、トウ河緑石硯、澄泥硯は中国四大名硯と呼ばれています。


端渓硯~中国広東省広州の西江に注ぐ支流である小渓谷端渓に沿って採掘される端渓石でつくった硯。唐代から端渓の石が硯に使われるようになり、宋代に量産されるようになって一躍有名となり、明代、清代など各時代に名硯が製作されています。

端渓石は、保水性に優れ、強く細かい鋒鋩があり、独特の色調や石眼は鑑賞するにも美しく、美術工芸品としても評価が高くなっています。


端渓石の採掘される硯坑は多数あり、採掘される坑によってランクが異なります。端渓硯の主な坑には、老坑、坑仔巌、麻仔坑、宋坑、梅花坑、緑石坑、下巌などがあります。老坑から産出される材のみを「水巖」と呼び、この水巖の硯が端渓の最高峰の硯材とされ、日本でも戦前までは、非常に貴重とされ、端渓硯を持つことが書家や文人の憧れとなっていました。

代表的な硯として珍重されてきた端溪硯ですが、最上質とされる老坑は、資源保護の名目で採掘が中止されており、代わりに沙浦で採れる硯石が出回っていますので、偽端渓には注意が必要です。


歙州硯~歙州(きゅうじゅう)硯の原石は南京の南200kmの歙県の龍尾山の麓の芙蓉渓一帯で採掘されます。石は蒼みを帯びた黒色でずっしりと重く、硬く引き締まり、優れた鋒鋩をもっているので、磨墨・発墨は抜群です。

歙州硯は、絹を2枚重ねた時にあらわれる波のような模様「羅紋」が特徴で、採石期間が短かったため現存する歙州硯は極めて少ないといわれています。



トウ河緑石硯(洮河緑石硯)~北宋中期甘粛省洮県の洮河の深底から採石され 河緑石(とうかりょくせき)は「幻・究極の硯」と言われます。トウ河緑石は、北宋の中期に発見され端渓を越える名石といわれましたが、河の氾濫で採石場所が不明となったため、僅かな期間で途絶えました。

宋代のみの産出で、伝世品は数点しかなく、現存するものは極めて貴重であり、入手はほぼ不可能といわれています。

トウ河緑石硯は石質により、特級、高級、中上級、中級などに分けられます。特級品は鴨頭緑といい、透明感があり、空を漂う雲や川の水のような石紋があるのが特徴となっています。


澄泥硯~澄泥硯は、清代初期ごろまでは泥を固めて焼成してつくられていたと言い伝えられていますが、当時の製法ではこの高温が不可能であったため、焼成硯説は疑問視されています。現在は、澄泥硯の原石は蘇州霊巌山から採れる自然石であることがわかっています。

優れた鋒鋩で磨墨や発墨がよいと評されています。黄、緑、青、桃、紫、赤、朱など独特の美しい石色があり、美術工芸品としても評価が高く、澄泥硯の最上のものは、くすんだ黄色の鱔魚黄澄泥(せんぎょこうちょうでい)とされています。


その他の硯には中国古代の建築用材である屋根瓦を硯とした「瓦硯」や、万里の長城などにも使われている塼(せん)を硯としたもの「塼硯」、彩墨を磨るのに用いる陶製の硯「陶硯」などがあります。


硯の石文(石紋)


硯にみられる石の表情は石文(石紋)と呼ばれ、古くから鑑賞の対象とされ、文人達によって様々な名称が付けられました。

自然の産物である石の斑紋、すなわち石文は非常に多くの種類がありますが、特徴的な石文には以下のようなものがあります。


火捺~火が焼けついたような赤紫の石文。正円に現れると金銭火捺ともいいます。

魚脳凍~魚の脳髄が凍結したような白色の石文。天青色と重なるために白雲のように見え、大変魅力的です。

蕉葉白~紫色が退色して白色がかったような大変上品な色彩の石文。芭蕉の葉に朝露がのって白く見えた色彩から付けられた名称です。

青花~紫から黒に近い小さな石文。細かいものは微塵青花といい、直径が数ミリの濃い紫色のものは、玫塊紫(まいかいし)青花といいます。

石眼~動物の目、主に鳥の目に似ている丸い斑紋。いきいきとしているものは活眼といいます。文献によると、石連虫の化石といわれますが、実在する虫ではなく、石眼の部分は他の石質と同質であることから、化石ではありません。

石眼は主に、珊瑚鳥眼、翡翠眼、緑豆眼、猫眼などがあります。

冰紋~氷を割った時に出来るような白い線の石文。乳白色の美しい線がふんわりと 縦横に走っていて、直線、曲線あるいは輪をえがいたものもあります。滝にも似た清楚で優雅の姿の文が多く、古来、貴重な紋の一つに数えられており、水巖によくみられ、最高の石紋とされています。

特に老坑の端渓石に現れる石紋は、この上なく美しいものです。


多くの石紋が現れたものは硯材としても極めて優秀とされ、石紋を見れば硯の価値も解るといわれています。


硯の買取についてはコチラ!

お問い合わせ・無料査定はこちら

美術店なので美術品、絵画、骨董品、宝飾品、ブランド品なども他店より高価買取!

全国出張買取
宅配買取
出張買取
遺品整理のご案内
はじめての方へ
いわの美術の強み
骨董品・美術品のお役立ち情報
横浜店ブログ
いわの美術の買取専門サイト
お酒買取専門店
茶道具高価買取
骨董品高価買取
着物買取専門店
在庫高価買取
SSL グローバルサインのサイトシール
お問い合わせ・無料査定はこちらPage Top