今回はいわの美術横浜店に展示してある作品の中から、

細密な絵柄がとても美しいのでご紹介したいと思います。

こちらの作品は、

「葉山有樹作　天上神獣文香炉」です。

「細密描写」で有名な葉山有樹さんは、今や陶芸だけでなく絵本や短編小説、装飾デザインなども手掛けられ、世界を舞台に活躍されています。

この緻密な描き込み、とても人間技とは思えません！

葉山有樹さんの言葉で、

「過去のコピーに過ぎないものには本物の迫力は宿らない」

「単純な技術だけでは本物の良さは出ない」

とあります。

草花を描くために、100種類以上の草花を何も見ないで細部まで正確に書けるようになるまで、ひたすらスケッチを続けたそうです。筆の先が勝手に動いてくれるようになるまで、何百回も同じものを描かれたとか。

又、作品の制作に着手するまでには、考えたり、悩んだり、リサーチしたり、と膨大な時間を掛けるそうですが、いざ筆を持った時点ではすでに完成形が見えていて、躊躇することなく確信に満ちて描き上げるのだそうです。

時には絵を描く前の準備として、物語を文章に書くこともしているそうで、それも手書きで400字詰めの原稿用紙に何百枚分とか。それから器の制作に入られることもあるそうです。

この驚異的なほどの緻密な絵付けは、そのような地道な技術磨きと文様研究によって描かれているのですね。

改めて作品を眺めてみます。

美しさにまた、ため息がでました。

いわの美術横浜店では葉山有樹さんの作品の買取もしています。

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