象牙1本 査定しました

今回いわの美術横浜店では、象牙の牙丸々1本をお買取り致しました。

象牙は、硬すぎず柔らかすぎない事で翡翠や水晶などより加工しやすいと、古くから工芸品として数多くのお品物に使用されてきました。

その昔象牙は、正倉院宝物の素材として用いられていた珊瑚と鼈甲に並んで珍重されていて、鎌倉・室町時代には中国や東南アジアから多くの象牙が輸入されていました。

輸入された象牙は、綺麗な状態の物は1本そのままで飾り物として利用され、それ以外は三味線の撥や茶杓、掛軸の軸、茶道具の棚、茶入れの蓋などの加工品として使用されています。

また日本では、昔から契約などで書式に印鑑を押す事が多かった為、吸収性があり手に馴染みやすい象牙が印材の素材として沢山用いられ、その結果日本は世界で一番の象牙輸入国となりました。

今回お買取りした象牙1本物は、カケやヒビ、汚れが目立った為少し査定額がマイナスとなってしまいましたが、とても大きなお品物だったので高価買取となりました。

いわの美術横浜店では、象牙1本物や、象牙の彫刻作品などの骨董品を多数お買取りしております。

象牙製品について・・・

今回お買取りした象牙1本物は、カケやキズが目立ったものの、全長182cmの特大サイズの素晴らしいお品物で、自然環境研究センターの登録証付きでしたのでお買取りさせて頂きました。

象牙製品には、1989年にワシントン条約で象牙の国際取引が禁止となった事で自然環境研究センターの登録証がないと売買出来ないお品物がございます。

基本的に登録証が必要となるお品物は、象牙1本物で、こちらに彫刻が施されていても登録証が必要となります。

また、登録証が必要ない象牙製品は、象牙香炉や象牙茶杓、象牙置物など牙の形をしていないお品物でしたら登録証が無くても売買が可能となります。

象牙製品は現在象牙の取引がされていないので、希少価値が高いお品物ですが、それ故に偽物も多く出回っています。

また、象牙には筋と呼ばれる模様のようなものが入っていて、真ん中の芯に近づくにつれて細かい筋が入っています。

この部分は、1本から取れる量が少ないので希少性が高くなっています。

象牙の偽物には、このような筋までもしっかりと再現されている物も存在するのでプロの査定員が見ないと判断は難しいそうです。

いわの美術横浜店では、このような象牙の真偽を判断出来るプロの査定員がいますので、安心してご相談ください。

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