並木恒延の作品買取致します
今回いわの美術横浜店でお買取りしたのは、漆芸の第一人者である並木恒延の作品です。
並木恒延の作品の技法である漆芸とは、漆の木から出る樹液を表面に塗ったり模様を描いて作品を作る伝統的な技術です。
蒔絵、螺鈿、卵殻などといった漆で装飾を施した伝統的な技法と現代的な絵画を融合させて独自の世界を表現しています。
蒔絵は日本で1200年程前から行われている漆芸の代表的な技法で、表面に漆で絵を描き、その漆が完全に乾かないうちに上から金粉を蒔きつけることで模様にします。
螺鈿は1300年程前に中国から伝わった技法で、アワビや夜光貝、白蝶貝などの貝殻の中の美しく光沢を放つ部分を細かく割り、漆が乾かないうちに表面に貝を付着させます。
卵殻は漆で模様を描き、細かく割った卵の殻を付けます。薄くて繊細な表現に向いているため主にウズラの卵を使用するそうで、色漆では出すことが難しい白色を表現することができます。
黒漆で塗られた深みのある黒色と蒔絵、螺鈿、卵殻といった手法で描かれた並木恒延の作品は、とても華麗で幻想的であり、油絵や水彩画ともアクリル画とも違う独特な世界を表現しています。
並木恒延は漆絵だけでなく、棗、飾箱、重箱など立体的な作品にも挑戦しています。
いわの美術横浜店では並木恒延の作品以外でも、様々な美術品をお買取りしています。ご売却をお考えでしたら、是非、経験豊富な査定人のいるいわの美術にお任せください。
メール、お電話によるお問合せをお待ちしております。
~並木恒延 略歴~
1849年 東京都羽村市に生まれる
1973年 東京芸術大学美術学部工芸家ヴィジュアルデザイン専攻卒業
1977年 東京芸術大学大学院美術研究科漆芸講座修了
修了制作が東京芸術大学買上げとなる。
修了後研究生として1年間在籍
この年漆芸家 高橋節郎氏に師事
1981年 第20回日本現代工芸美術展にて大賞受賞
第7回日仏現代美術展にてアカデミ・デ・ボザール賞受賞
1983年 第9回日仏現代美術展にて日本側2席受賞
1987年 第19回日展にて特選受賞
1991年 第23回日展にて特選受賞
1994年 日本橋三越にて「水の香 並木恒延漆芸展」開催
1996年 虹色の光彩―現代日本漆芸展に出品(ニューヨークジャパンソサイエティギャラリー/デンバー美術館)
1999年 日本の工芸「今」100選展出品(パリ・三越エトワール美術館)
2000年 日蘭交流400周年記念日本現代漆芸展出品(オランダ/ヤン・ファン・デル・トフト美術館)
2001年 銀座和光ホールにて「並木恒延 漆芸展 日本の彩り」個展開催
(以降、03、05、08、10)
箱根 成川美術館にて「うるし七彩」個展開催
(以降、03、10)
2003年 第42回日本現代工芸美術展「あした」出品 内閣総理大臣賞受賞
2006年 第38回日展「潮の紋」出品 文部科学大臣賞受賞
2007年 伊勢神宮式年遷宮記念美術館にて特別展「月―歌会始御題によせて―」出品
2008年 文化庁特別派遣在外研修員としてイタリア留学
2010年 伊勢神宮式年遷宮記念美術館にて特別展「光―歌会始御題によせて―」出品
2012年 伊勢神宮式年遷宮記念美術館にて特別展「岸―歌会始御題によせて―」出品
第44回日展「月の浜」出品
2013年 伊勢・神宮美術館にて開館20周年記念特別展「映」招待出品
第45回日展「良夜」出品
2014年 伊勢神宮式年遷宮記念美術館にて特別展「静―歌会始御題によせて―」出品
奈良薬師寺東院堂にて「漆黒に魅せられて」個展開催
改組 新 第1回日展「月出ずる」出品
2015年 改組 新 第2回日展「雲が行く」出品
0120-226-5909:00~19:00(年中無休)
〒238-0008
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