いわの美術横浜店に深みのある飴色が特徴的な大樋焼の焼き物が数点入荷いたしました!
大樋焼は、石川県金沢市で楽焼きの流れをくむ
350年の歴史と伝統ある焼物で、
ロクロを使わず、手びねりとヘラによって
一つひとつ手作りで作られます。
保温力に優れており、軽くて暖かみを感じる風合いが特徴的で、
口当たりが柔らかく、茶碗として広く利用されてきました。
何といっても大樋焼の特徴は、
飴釉という釉薬の効果を使った独特な飴色ですが、
この色に行きついたのは、初代長左衛門が京都の楽家から楽茶碗の黒と
赤の使用を禁じられ独自に工夫を重ね辿り着いたのだとか。
この飴色は色彩的にお茶の緑色に大変よく映え、お茶をより美味しそうに見せてくれます。
まさにお茶の為につくられた茶碗です。
大樋焼の歴史
寛文6年(1666年)に、お茶の文化を広めようと加賀前田藩主五代前田綱紀が
京都から陶工として裏千家四代目・仙叟宗室を招いたことから始まります。
その際、仙叟宗室が茶碗師として同行させたのが楽家四代一入の門人・土師長左衛門
(初代大樋長左衛門)で、その後金沢に移り住んだ長左衛門が、良質な陶土を探していた
際に大樋村で見つけた陶土を気に入ったことから、「大樋焼」と呼ばれるようになりました。
大樋村に楽焼の窯を開いてからは前田家の御用窯として栄えましたが、
明治維新と第二次世界大戦の影響で衰退し、
大樋長左衛門窯は7代目にして廃業してしまいました。
(こちらのお品は以前買取させて頂いたもので現在はございません→)
その後、職人たちが復興に努め、数十の窯元がそれぞれ作陶に励み、
現在でも素晴らしい大樋焼作品を生み出しています。
いわの美術横浜店に入荷しましたお茶碗は、
大樋勘兵衛、長阿弥と泉喜仙のお茶碗と銘々皿です。
いずれもシンプルな造形に伝統的な飴釉がたっぷりとかけられた味わい深い色合いです。
寒さが厳しくなるこの時期にピッタリなお茶碗です(^_-)-☆
一度手に取りその味わい深さを体感されてみてはいかがでしょうか?
(いずれも一点のみのお品物ですので、ご売却済みの場合はご了承ください)
皆さまのご来店心よりお待ちしております(‘ω’)ノ
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