オーパス・ワン Opus Oneを買取ります
オーパス・ワンはアメリカのカリフォルニア州ナパ郡にあるワイナリーで造られているワインで、フランスで有名なシャトーであるシャトー・ムートン・ロートシルトのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とロバート・モンダヴィによって1978年に設立されました。
そのため、ラベルにはロバート・モンダヴィが東向きに、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が西向きに描かれており、サインが連なっているのが特徴です。
1960年代のフランスおよび世界のワイン市場ではカリフォルニアのワインはほとんど流通していませんでした。
そんな中、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵は単身、カリフォルニアを訪れました。
そこでカリフォルニアでは乾燥し、日照も十分にある気候が毎年繰り返されている事を知り、フランスのボルドーにおけるグレートヴィンテージを生み出す条件と同じである事から、早速カリフォルニアでのワイン造りを試みます。
そんな中、すでにこの地でワイナリーを構えていた人物がいました。
それがロバート・モンダヴィでした。
二人は年齢も言語も文化も全く対照的でしたが、ワイン造りに関して目指しているものは一緒で、「ボルドーの伝統的ワインメイキングを尊重し、カリフォルニアの豊穣な土壌をいかした、唯一の最高品質のワインを作り出す事」を目標とし、オーパス・ワンを立ち上げました。
その後、1979年にオーパス・ワンとして初めてのワインをリリースし、1991年には立派なワイナリーをオープンさせました。
創業から今日まで、オーパス・ワンの品質の高いワイン造りを支えているのは、ワインを発酵している間は毎日全ての樽のテイスティングを行い、状態を見極め、これらを慎重にブレンドしている所にあります。
また、オーパス・ワンという名称の由来は、音楽用語で「作品番号1番」という意味を持っており、「一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだ」というバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵の考えから命名されたものでした。
オーパス・ワンの自社畑はナパヴァレーのオークヴィル地区にあり、伝統的なボルドー品種である、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、メルロ-、マルベックの5種のブドウが栽培されています。
広大な面積を持つオーパス・ワンの畑ですが、毎年全ての畑を使用しているわけではありません。
毎年使用する畑は約70%ほどで、残りの畑は休ませたり、植え替えを行うなど、常に手が加えられています。
また、カリフォルニアの一般的な畑に比べて5~6 倍の密度でブドウの樹が植えられており、こうする事によってブドウの樹の根が地中で競い合うように強く根を張り、小粒で果汁に対して果皮の比率が高い、より風味とアロマが凝縮したブドウを収穫する事ができます。
そして、夜間の涼しい時間帯にブドウの収穫が行われ、糖度が抑えられた最高のコンディションで収穫されています。
こうして醸造されたワインはフレンチオークの新樽で約18ヶ月の熟成を経てブレンドが行われ、再度18ヶ月の熟成を経て、世に送り出されています。
ちなみに1991年にワイナリーが建設されるまでは、ロバート・モンダヴィのワイナリー設備を借りてワイン造りが行われていました。