カミュはフランスのコニャック地方で作られているブランデーで、コニャックという名称はコニャック地方で定められた製法で造られたブランデーのみが名乗る事ができます。
カミュを含めて、レミー・マルタン、ヘネシー、マーテル、クルボアジェは5大コニャックと呼ばれ、世界的に高い人気を誇っています。
カミュは1863年にジャン・バチスト・カミュによって「ラ・グランド・マルク」という名の協同組合として発足し、コニャックの原酒をブレンドして樽のまま販売していました。
その後、協同組合はジャン・バチスト・カミュに買取られカミュ社が設立し、本格的にコニャックのブランド販売を展開するようになりました。
カミュではボルドリー産のコニャックを最も重要とし、エレガントでパワフルなすみれの芳香とまろやかで上品な口当たりが特徴です。
創業してから今日まで、大手コニャックメーカーとしては唯一の独立系家族経営を行っており、「葡萄作りから、口に入れるまで」の精神と、最高品質へのこだわりを受け継いでいます。
それは、コニャックの味を決める品質の良いブドウを収穫するために、40~45年経ったブドウの樹は新しいものと植え替えられます。
そして、翌年は土地を休ませ、2年目にはとうもろこしを、3年目はひまわりを蒔き、4年目にやっとブドウの樹を植える事ができます。
しかし、植えたばかりのブドウの樹はまだ若いため使い物にならず、初めてブドウがカミュのコニャックとして使用できるようになるにはブドウの樹を植えて4年ほど経過してからとなります。
この事からもカミュのコニャックは手間暇かけて造られている事が分かり、多くのファンを魅了し続けているのも納得がいきます。
カミュでは時代に合わせたコニャック造りも行っており、近年、ブランデーから離れていく若者のためにブレンドしたコニャックや、アメリカ・日本などフランス国内よりも消費の多い国向けにブレンドしたコニャックを開発しています。