円空仏を買取ります
江戸時代前期に活躍した行脚僧・円空によって生み出された木彫の仏像で、デザインが簡素化されており、ゴツゴツとした野性味に溢れながらも不可思議な微笑をたたえている事が特徴です。
一般的に柔らかい表情の多い観音菩薩・地蔵菩薩だけでなく、厳めしい表情が多いとされる不動明王や仁王像に至るまで口元に微笑が見られるのも円空仏の特徴です。
これは一刀彫という独特の彫りが円空仏の個性を引き立てているとされていますが、実際には多数の彫刻刀によって丹念に彫られた円空仏も存在します。
円空は廻国僧であった事から日本各地で円空仏を制作しており、北は北海道、青森、南は三重県、奈良県にまで及んでおり、円空が制作した円空仏の多くは寺社や個人所蔵されており、その中でも愛知県内で3000体以上、岐阜県内で1000体以上の円空仏が発見されています。
円空の64年という生涯から単純計算しても年間で1800体以上の仏像を制作していた事になり、円空がこれほどまでに多くの仏像を制作したのは「民衆が気軽に拝める仏像を」という事を考えての制作されたものがほとんどです。
そのため、円空は円空仏を野に置かれる事を望んでいましたが、デザインの芸術性が高く評価され、大寺院で秘仏扱いされる事もありました。
~仏像の買取はこちらへ~