波佐見焼を買取ります
波佐見焼は長崎県東彼杵郡で作られている磁器で、江戸時代の頃から大衆向けの食器を大量に生産していたとされています。
また当時から染付磁器の生産量は日本一だといわれており、江戸時代の遺跡から発掘された磁器の大部分は波佐見焼だと推測されているほどです。
波佐見焼は、豊臣秀吉の朝鮮出兵に参加した大村藩主・大村喜前が朝鮮人陶工を日本に同行させ、波佐見町に連房式登窯を開窯させた事が波佐見焼の始まりだといわれています。
当初は釉薬を施した陶器を作っていましたが、磁器の原料が発見されると急速に染付や青磁をメインとする磁器生産に転換し、大村藩の特産品といわれるほど成長しました。
当時の波佐見焼で代表的なのは、醤油や酒の輸出用ボトルの「コンプラ瓶」と粗めの白磁に簡単な模様を呉須で描いた器を大量生産する事で価格を抑えた「くらわんか碗」があります。
「くらわんか碗」は手ごろな価格で人気あり、多くの庶民の手に渡った事で日本の器・食文化の発展に大きな影響を与えました。
日々の生活の中で良質・手頃な食器を提案していくというコンセプトは現在でも揺るぎない波佐見焼の信念となっています。
今日では、日用食器での国内シェア12%確保し、グッドデザイン賞を受賞するなど、質の高い製品作りに励んでいます。
また、透けるような白磁の美しさと、呉須で絵付けが施され繊細で深い味わいを感じる事が出来る波佐見焼は、一般家庭用の食器、伝統工芸品、モダンデザインのギフト用品まで様々なニーズに応えています。