金銅仏とは~金銅仏を買取ります~
銅製の仏像彫刻に鍍金を施した仏像で、鋳造のものと押出仏という2種類の方法で作られており、その多くは蝋型による鋳造が主です。
「法華経」の方便品や「大乗造像功徳経」の経典には造像素材の金属として金、銀、銅、鍮石(ちゅうじゃく)、白蠟、鉛、錫、鉄などが挙げられており、銀仏、鉄仏などの制作も行われたようですが、各種の金属製仏像の中で金銅仏が最も広く作られていました。
飛鳥、奈良時代の造像は金銅仏が主流を占めており、東大寺大仏のような巨像から法隆寺金堂の釈迦三尊像や四十八体仏のような小像も多く制作されました。
ちなみに四十八体仏は現在、東京国立博物館が所蔵しており、57体の金銅仏の総称として知られ、飛鳥~奈良時代の仏像彫刻のまとまったコレクションとしては他に類例がないとされています。
金銅仏の制作は仏像造顕の最初期から行われており、北インド、ガンダーラの遺品として2世紀中頃に制作されたと思われるカニシカ王舎利容器の上にあらわされた金銅三尊仏が知られています。
日本には606年の推古天皇の時代に本格的寺院飛鳥寺が創建され、止利(とり)仏師の手になる丈六の金銅仏が安置された事からその歴史が始まりました。
しかし、9世紀に入ると木彫の波に押されて金銅仏は次第に衰退していきます。
再び日の目をみるようになるのは13世紀に入ってからでした。
ちなみに日本に初めて伝来した仏像は韓国から伝来した金銅仏の釈迦如来像だといわれています。
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