1941年に大阪府で生まれた刀工で、
京都府指定無形文化財の保持者です。
父は「十四代・河内守國助」という、
歴代の先祖が刀工の一家に生まれ育ちました。
関西大学法学部を卒業後、
重要無形文化財(人間国宝)に指定された名工である
「宮入行平」に師事し、相州伝の作刀技術を学びました。
その後、文化賞から作刀承認を受け独立し
奈良県吉野郡東吉野村に鍛冶場を開設しました。
以後も作刀に関する向上心は衰えることなく、
1984年に重要無形文化財(人間国宝)に指定された名工である
「隅谷正峯」に師事し、備前伝の作刀技術を学びました。
そして、新作名刀展で「高松宮賞」や「文化庁長官賞」など
数々の賞を受賞し、1987年に無鑑査に認定されました。
「相州伝」「備前伝」に加え、「大和伝」の技術も習得し
2005年に奈良県指定無形文化財の保持者に認定されました。
後進の育成にも尽力しており、弟子を7名も輩出しています。