備前国で活躍した刀工である二代目兼光が打った刀です。
元は上杉家に伝承されてた刀でしたが
立花宗茂に贈り、立花家の重宝とされていました。
徳川吉宗が鑑賞を希望しましたが拒否し続けたと言われています。
「波遊ぎ兼光」という名の由来には伝説が残されています。
その1
徳川吉宗が戦の中で川に逃げ込もうとする兵に気付き
急いで後ろから斬りかかりました。
しかし、兵はそのまま川を泳いでいってしまい、
失敗したかと思ったその時、兵が対岸に上がると
体が真っ二つに切り裂かれてしまったという説。
(体ではなく頭が落ちたという説もあります)
その2
刀に施された竜の彫り物が、
まるで浪間を泳いでいるように見えるからという説。
「波遊ぎ兼光」は現在も立花家の秘宝とされています。