鎌倉時代に活躍した一文字派の福岡一文字が打った刀です。
元は足利将軍家が所蔵していた刀を豊臣秀吉に贈り
三男の豊臣秀頼が徳川家康と会見した時に贈ったと言われています。
徳川家康死後は遺品として尾張徳川家に伝承されました。
「南泉一文字」という名の由来には伝説が残されています。
その1
足利将軍家が所蔵していた時代に、研師がこの刀を立てかけておくと
猫が誤って飛びつき、真っ二つに斬れてしまいました。
この出来事を古来中国の話である僧達に悟りを開かせるために
猫を斬ったという故事の「南泉斬猫」にかけて名付けられたという説。
その2
南泉寺に立てかけてあった抜き身に
猫が誤って飛びつき、真っ二つに斬れてしまったという説。
両者とも猫が関係しており猫好きには苦しい内容ですが
どれほどの切れ味を誇っていたのかが伝わってきます。