日本刀の種類のひとつで、約30センチ以下の刀の総称です。
「五寸五分」ともいわれています。
主に至近距離での攻撃に使用されていたもので、
日本独特の習俗である「切腹」時にも用いられていました。
また平安時代までは短刀を火であぶり、
加熱消毒をした後に赤子のへその緒を切ったり
毛先を切ることにも使用されていました。
その他にも、武士が両刀を携えてはならない場所の護身用や
女性や子供の護身具として携帯されていた事もありました。
こうした護身具としての短刀を「守り刀」といい、
邪気払いや厄除けとしても活用され、
天皇家や宮家で子供が生まれた時に天皇陛下から
守り刀を贈る儀式「賜剣の儀」にも使用されています。