堀柳女の作品を買取ります
堀柳女は大正~昭和時代に活躍した人形作家です。
旧佐倉藩士の家に生まれ、4歳の頃に堀家の養女になりました。
本名は山田松枝といいます。
はじめは画家を志して日本画を学びますが、ある時、チューイングガムを噛んで甘味が抜けてしまったものを手で捏ねていたら、なんとなく人の顔の形になり、それを楊枝で刺しておき、翌日に見たら固まっていて、それが楽しくて次々とチューイングガムの顔を作るようになり、これが人形作りを志すきっかけになりました。
後に竹久夢二と知り合い、人形作りを始め、野口光彦、鹿児島寿蔵らと甲戌(こうじゅつ)会を結成し、創作人形運動をおこしました。
旺盛な研究心と鋭い感性で、情趣ゆたかな作品を次々と発表し、布地で作った綺麗な衣裳を身に着けた人形(衣裳人形)の衣裳のみならず、髪飾りから履物まで何もかもにこだわり、自分の手作りで制作しており、衣裳人形で人間国宝に認定されました。
柳女にとって人形作りとは、あくまで自身の内面的なものを表現するための一方法でしたが、決して未熟な技で自己表現に徹しようとしたのではなく、伝統的人形師たちから本格的な技術を学び、単なる美しさだけではない「本当の心」を表現しようとしていました。