東京出身の明治~昭和時代前期に活躍した日本画家です。
日本画家・橋本雅邦の息子として生まれました。
本名は乾(つとむ)といいます。
父親の影響で幼い頃から絵を描く環境下にあり、東京美術学校で寺崎広業・下村観山に学びました。
主に再興院展で活躍し、父親譲りの品格ある画風で謡曲を題材にした作品を発表しました。
若くして亡くなった為、現存する作品はあまり多くはありません。
また、岡倉天心が自宅に訪ねた時にアドバイスとして「庭の泥をもって来てそれを絵具にして描いたらよかろう」と言われましたが、全く理解できず、後で父に聞いたら「庭の泥はそのまま絵具に使えるものではない。その位の自由な気持ちでやれという意味だ」と説明されるエピソードが残されています。