江戸出身の明治~大正にかけて活躍した日本画家です。
本名は茂雄といい、通称は惣太郎で別号に魚友、忍青があります。
加賀藩出入りの呉服商 「武蔵屋」 鈴木清次郎の長男として生まれました。
菊池容斎門下の中島享斎に師事し円山派の画風を学びましたが、のちに四条派から土佐派や浮世絵の要素を加えた独自の画法を立ち上げ、特に花鳥画に優れていました。
海外での活躍が多く、20世紀頭のヨーロッパでは北斎以来の日本画家として最も名を知られた画家の一人といわれています。
多芸多才で、謡曲や常磐津(浄瑠璃音楽の一種)、舞踊を好み、歌舞伎座の引幕も描きました。
また、親しくしていた門下・梶田半古に長男・光雲を弟子入りさせています。