クリストバル・バレンシアガが1918年、
スペインのセバスチャンにオートクチュールの店を開いたのが始まり。
本社はフランスのパリにあり、グッチグループの中核ブランドだ。
独学で学んだ縫製と裁断の卓越した技術は評判を呼び、
マドリード、サン・セバスチャン、バルセロナに進出し3店舗を構える。
しかし、スペインの市民戦争が起きてしまい、
1936年には3店舗のクチュールハウスを閉店し国外へ亡命する。
その後、パリのジョルジュ・サンク通りに
再びクチュールハウスを構える。
シンプルで完璧なシルエットはたちまち評判となり、
パリファッションの象徴として世界的な名声を得る。
流行にとらわれない独自の気品ある作品を発表し続け、
「バレル・ライン」や「チュニック・ドレス」、
「ベビードール・ドレス」でモード界を牽引していった。
また、第二次世界大戦後にはさらに名が高まり、
クリスチャン・ディオールと共に、国際的な名声を得た。
しかし1968年にはオートクチュール事業を閉鎖し、
引退してスペインに戻った。
だが、バレンシアガの死去後、ジャック・ボガートに所有され
フランスのフレグランスとファッションのグループに引き継がれた。
創立者のクリトバル・バレンシアガは
クリスチャン・ディオールから「我々全員の師」、
ユベール・ド・シバンシーから「奇跡のバレンシアガ」など
数々の賞さんのコメントも残されている。
現代においても人気が衰えることの無い、玄人好みのメゾンだ。