1952年にユベール・ド・ジバンシイが創立。
モエヘネシー・ルイヴィトングループの中核ブランド。
本社はフランスのパリにある。
パリ郊外の由緒ある貴族の家に生まれ育った創立者は
いくつかのメゾンでキャリアを積んだあと、
1951年に初めてコレクションを発表した。
その翌年には自らのメゾンを立ち上げる。
初のコレクションでは資金面の問題もあり、
コットン素材のシンプルなドレスやブラウスを発表。
中でもシャツ地で作ったラッフル袖の
「ベッティーナ・ブラウス」が話題を呼ぶ。
斬新なアイディアとシャープな感覚が絶賛され
「モード界の神童」と異名をとった。
オードリー・ヘップバーン主演の映画
「麗しのサブリナ」の衣装を手がけた。
クリスチャンディオールが女性の体を
強調した美を表現したのに対し、
ジパンシイはウエストもヒップもない
自由なラインを表現して話題をさらった。
1962年には香水、1972年には男性用化粧品、
1973年にはメンズウェアを発表する等、
トータルな美を表現するメゾンとして時代を牽引した。