和名は「灰簾石(かいれんせき)」・「黝簾石(ゆうれんせき)」という。
ゾイサイトの由来はオーストラリアの自然学者、
「フォン・ツォイス」に因んだものである。
くすんだ色合いの鉱物で、
以前はジュエリーとして扱われることがほとんどなく
アメリカやのノルウェーから採掘される
ピンク色の変種がわずかに注目される程度だったが、
1967年にキリマンジャロの南西斜面から発見された
透明な青色のタンザナイトにより知名度を上げた。
その知名度の上昇に深く関わったのが
高級ブランドの「ティファニー」である。
当初はブルーゾイサイトと呼ばれていたが、
タンザニア産の石という意味で、
「タンザナイト」という名前で「新種の宝石」として
大々的に売り出し、一大旋風を巻き起こした。