宮城県石巻市雄勝町や仙台市で作られる硯です。
雄勝町で採石できる石は玄昌石といい、和硯の90%のシェアを誇っており、安価で取引されています。
その中で良質の玄昌石だけが雄勝硯の原料として使用されています。
鋒鋩の荒さ、細さ、堅さ、柔らかさが丁度良いバランスになっていることで書道家に人気が高い硯です。
室町時代初期から作られている硯で、現存する古文書によると、江戸時代初めには牡鹿半島の遠島(とおじま)へシカ狩りに来た伊達政宗に、硯を二面を献上し称賛され褒美を授かったと伝えられています。
また、伊達家・二代目忠宗も硯の素晴らしい出来に感服し、雄勝硯の職人達を伊達藩に呼び、硯の原料が採石される山を「お留山」として一般の者が採石することを禁止したといわれています。
歴史の古い雄勝硯ですが、採石業・製硯業の後継者が確保されていないことから、後継者の確保育成が最大の課題となっています。
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