広島県安芸軍熊野町で作られる筆です。
書道筆、画筆、化粧筆、誕生筆と種類が多く「熊野筆」「くまのふで」「クマノフデ」は団体商標に登録されています。
筆の毛や軸の原料は海外からの輸入ですが、伝統工芸士の巧みの技により、特に化粧筆は海外から注目を浴び、高い評価を受けています。
毛筆業界として全国で初めて「伝統的工芸品」の指定を受けました。
熊野での筆造りの始まりは、江戸時代末期に農閑期を利用して、奈良地方から墨や筆を仕入れ売りさばいた事がきっかけとなり、時が経つにつれて、本格的に筆づくりの技術の習得を目指す事になり、奈良や兵庫(有馬地区)に技術を学び、今では毛筆、画筆、化粧筆のいずれも全国生産80%以上を占めるまでに発展しました。