原料の松花石は吉林省松花江上流域で採掘される緑、黄色系の縞状の模様が特徴で、松花石、松花玉と言われ、明の時代に発見されました。
しかし、当時の人々は「緑端石」と誤っており、後に有名な作硯家・金殿場によって「松花石」と認定されました。
松花石硯は長期にわたって清朝宮廷御用品として存在しており、専門の役人によって採石し、密かに車に乗せて、故宮内府で作硯名家によって製作していた為、清王朝が衰退してからは姿を見せなくなりました。
その時に作られた硯は、石質が硬いのを利用し、石の美しい部分を目立たせるようにして精巧な彫刻を施し、皇帝の御題を背面に刻んだ多くの名品を残しました。
1979年10月に吉林省の地質部門は砥石山で探し求めてようやく発見する事ができ現在に松花石硯を復活させる事に成功しました。
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