中国福州寿山山で1500年以上も前から採石されている歴史の古い石で、種類や産出量が多い事で知られている印材です。
印材の中でも安価で取引されており、練習用の印材としても重宝されています。
また、質が安定しないため、当たり外れが出やすい石とも言われています。
清王朝時代には毎年神に捧げる供物の中に含まれていたといわれており、寿山石は古くから「幸福の石」と呼ばれ、広く干支大衆に愛されてきました。
また、寿山石は災難から身を守ってくれる魔除けとしても身に付けられていました。
そんな寿山石ですが、産出される山脈によって「高山系」「旗山系」「月洋山系」と分けられ、更に細かく「田石」「水坑石」「山坑石」「旗山石」「月洋石」に分けられています。
この中でも「田石」の黄金色をした「田黄石」と呼ばれるものは最高の石材と呼ばれ、高額取引が行われています。
このように寿山石は100以上の種類を持ち、価格の差も大きい印材として知られています。