伝統的な日本式の紙漉き(かみすき)手法で作られた紙のことで原料には麻、楮、三椏、雁皮、壇、苦参が使われます。
楮は繊維が長く強靭で、三椏は繊維が短く、雁皮は狂人かつ繊細な最高級品とされており、栽培が難しく、野生のものから採取するので大変貴重なものとなっています。
代表的な産地として「越前和紙」「美濃紙」「土佐和紙」があり日本の3大和紙産地と呼ばれています。
和紙は世界中の文化財の修復に使われ、1000年以上もの優れた保存性と強靭で柔らかな特性を利用して日本画用の紙や木版画用の紙などに適しており、独特の用途を確立しました。
ほかにも日本紙幣や一分の工芸品、家具の部材、紙塩などの一分にも使用され、江戸時代では大量に生産され建具、着物、寝具にまで使われていました。