創業年=1927年
創業者=エミール・ホファート(Emil Hofert)
創業国=ドイツ
Eho-Altissa社は、戦前の旧東ドイツのカメラメーカーであり、当社はボックスカメラ「Altissa Box」、二眼レフカメラ「Altiflex」、35mmカメラ「Altix」を製作・販売した。とくに「Altix」はシリーズ化され、人気を博したカメラである。
同社の前身は、1892年にドイツのドレスデンで創設され、1904年から写真機材のメーカーとなったが、1927年にエミール・ホファート(Emil Hofert)が会社を買収し、1931年に「Ehoカメラ」社に改称した。1930年代にはボックスカメラの製造で成功を収め、その後同社製のカメラは「Adina」、「AKO」など色々なブランド名で販売されていた。1937年には「Altiflex」、1939年に「Altix」を製作・販売した。戦後、1947年に「「AltixⅡ」を発売。その後、Ⅲ型、Ⅳ型と改良が続けられ、54年のV型でこのシリーズの頂点を迎える。年間20万台の生産量を誇ったのはこの頃だった。しかし、1958年には、VEBカメラ&キノヴェルケ社に統合され、61年に生産を終えた。
「Altix」は35mmビューファインダーカメラで、1938年製作の「Altix Ⅰ」以来、「Altix-NB」(1958年)の20年にわたるまで10を超えるモデルがある。「Altix Ⅰ」は、戦前型とも呼ばれ、焦点距離35mmのレンズと24×24mmのロボット判のフォーマットを採用。フィルムの巻き上げ、巻戻しはノブ式で、二重露出防止装置付き。レンズは「Laak Pololyt 3.5/3.5cm」である。
最後のシリーズ「Altix V」は、レンズが「スピゴット・マウント」のレンズ交換可能となり、シャッターにセルフタイマーが付き、完全なビハインド・ザ・レンズ方式の「Tempor」または「Prontor SVS」シャッターが使われている。標準レンズはⅣ型と同じ構成。交換レンズには望遠レンズ「Telefagor3.5/90mm」、広角レンズ「Primagon 3.5/35mm」のほか、「Lydith 3.5/30mm」が用意されている。