創業年=1948年
創業国=ドイツ
イロカ(Iloka)は、1952年~59年にかけてドイツのハンブルクにおいて、普及機クラスの35mmレンジファインダーカメラを製造・販売していたカメラメーカーである。「Rapid」のブランドで親しまれたカメラは主に米国に輸出され、人気を博した。しかし同社は1960年にAgfa社によって買収された。
1950年頃に「Stereo Camera」という3Dカメラも製作・販売していた。同シリーズは1955年の「Iloka Stereo
Rapid」まで5機を製作している。これらは、35mmフィルムを使ってリアリストサイズという横23mmほどの画像を2枚ずつ撮影するものである。初期のカメラにはレンズ「ISCO-GOTTINGEN WESTAR 1:3.5 35mm」で、最短撮影距離は85cm、シャッタースピードはB〜300、という性能だった。
単レンズ・35mmカメラでは「IlocaⅠ」を手始めにして「Iloka Electric」まで多様なモデルを製作・販売している。1954年発売の「Iloca RAPID B」は固定レンズ「シュタインハイル カッサー50mm・F2.8」、シャッター「プロンターSVS 1/300」を使用。米国の「ミルウオーキー、デビッドホワイト」社へOEMで出されたカメラは「リアリスト35」のブランドで販売された。