創業年=1906年
創業者=Carl Braun
創業国=ドイツ
「ブラウン」(Braun)は、1906年にカール・ブラウンによって、ドイツの光学機器や産業機器メーカーとして設立された。1948年からロールフィルムと35mmのボックスカメラを製作した。35mmレンジファインダーカメラ「Braun Paxette」シリーズはよく知られている。大部分は一般大衆向けのカメラである。1954年からスライドプロジェクターを主力製品とし、60年代にはカメラの製造を中止した。
120フィルムカメラでは1954年に作られた「Braun Gloria」(レンジファインダー、6×6㎝判)、フォールディングカメラでは「Braun Norca」、ボックスカメラでは「Braun Color Box」や「Braun Imperial」(1950年、6×9㎝判)などがある。
35mmカメラでは、一眼レフカメラ「Braun
Paxette Reflex」(1958年~62年)、レンジファインダーカメラ「Braun Paxette」、「Super Paxette」、などが有名である。一眼レフカメラシリーズの「Paxette Reflex」は1958年から62年にかけて製造された。「Super Paxette」は24x36mmライカ判(通常の35mmフィルム使用)スーパーパクセット距離計連動式カメラである。
また「Braun Paxette Reflex」のOEM製品として、米国のSears Roebuck社が販売したのが「Tower 33 Reflex」というブランド名である。このカメラには、デッケル(Deckel)マウントレンズが使用されている。シャッターはレンズシャッター B、1~1/500である。シャッターボタンを押すと、シャッターが閉まり、絞りを規定値まで絞り、ミラーを上げ、フィルム遮光プレートを上げ、シャッターを規定値で開け閉めする、フィルムを巻き上げるとフィルム遮光プレートを下げ、ミラーを下げ、絞りを開放にし、シャッターを開ける。露出計は連動する。
また、ビューファインダーカメラ「Braun Paxina」(120,127フィルム使用)や、1960年代の126フィルム使用のカートリッジ型カメラ「Porst Automatic 500」なども製造・販売している。