創業年=1950年
創業国=ドイツ
ファインベルクテクニーク(Feinwerk Technik)は、戦後のドイツ初の16 mm超小型フィルム使用のカメラを製作した会社である。
1957年に最初のモデル「Mec 16」が発売される。16mmフィルム(10mm×14mm)、フォーカルプレーンシャッターのマッチ箱式カメラで、フィルムはシングルマガジン式、Color-Ennit F2.8 20mmレンズが付いている。続いて「Mec 16 Model Ⅱ」がでて、1960年に「Mec 16 SB」が発売された。
「MEC16 SB」は、16mmカメラとして初めてTTL露出計が組み込まれたモデルとして知られている。一眼レフではないが撮影レンズを通して測光できる。露出計は「 Gossen」である。レンズは 「Rodenstock Heligon」( 22mm F2)が付いている。シャッターはフォーカルプレーンで B、1/30~1/1000 Sec、シンクロ接点が付いている。焦点調節は目測式で1フィートから無限遠までクリックストップ式でセットはしやすい。ボディ(チェーン)を左に引くとファインダーが現れるのはミノックスやミノルタ16と同じ方式である。フィルム送りはボディ右にあるレバーで行い、同時にシャッターがコッキングされる。ファインダーは倍率の高い逆ガリレイ式である。スライド式フィルタが内蔵され、フィルムは専用のダブルマガジン式でパーフォレーションのあるフィルムが必要。大きさは 34x56x100mm、重さは230gでミノルタ16より一回り大きい。