創業年=1937年
創業者=フリッツ・ヴィクター・ハッセルブラッド
創業国=スウェーデン
ハッセルブラッドは、スウェーデンのカメラメーカー名であるとともに、同社のブランド名である。大型カメラ全盛の時代に、世界で初めて携帯に便利なレンズ交換型6×6cm判一眼レフカメラを発表。世界的に6×6cm中判カメラの最高級のカメラブランドとして知られている。変わらない総機械式、特徴的なフォルム・色合い・デザイン、レンズなど全ての面で高いレベルを誇っている。スウェーデン発祥のカメラブランドでもある。
コダック製品のスウェーデン輸入総代理店「Hasselblad`s
Fotografiska AB」の経営者の息子として生まれたフリッツ・ヴィクター・ハッセルブラッドは、カメラ製造を実地に学ぶため、ドイツ、フランス、アメリカのカメラ工場、フィルム工場、現像ラボ、カメラ屋等で働き、写真産業について専門知識を備えた後に、1937年に、スウェーデンでVictor Foto社を立ち上げた。第二次世界大戦中、ドツ航空カメラを研究し1942年に航空用HK7型7×9cm判レンズシャッターカメラを製造した。これがハッセルブラッドカメラの始まりだった
1948年10月、アメリカ市場で、コダックの交換レンズをラインアップした6×6cm判フォーカルプレーンシャッター内蔵一眼レフカメラ「600F型」大量生産を開始、国際市場に登場させ、世界的に最高級6×6cm判カメラの地位を不動のものにする。1953年には「1000F」を発売した。当初用意されたレンズはコダック製であったが、1952年頃カール・ツァイス・オプトン製に変更された。
続いて出されたのが、ハッセルブラッドを代表する6×6cm判一眼レフカメラ「ハッセルブラッドVシステム」シリーズである。ボディーにはレンズシャッターを使用する500シリーズ、フォーカルプレーンシャッターを内蔵する2000/200シリーズ、レンズは固定でマガジンのみ使用するSWCシリーズ、テクニカルカメラのフレックスボディとアークボディがある。レンズには大きく分けてCシリーズ、Fシリーズ、CFシリーズがある。シュナイダー・クロイツナッハ製のバリオゴン、アークボディ専用ローデンシュトック製グランダゴンを除きカール・ツァイス製である。
135フィルム使用カメラとしては、富士フイルムTX-1のOEM供給「Xpan」がある。デジタル対応としては「Vシステム」「Hシステム」のボディに取り付けるデジタルパックを製造・販売して対応している。