創業年=1836年
創業者=ジョージ・ホートン、アントワーヌ・クローデット
創業国=イギリス
ホートン(Houghton )はかつてイギリスにあったガラス乾板、フィルム、レンズ、カメラのメーカーである。
1836年に、ジョージ・ホートン(George
Houghton )とアントワーヌ・クローデット(Antoine Claudet )により「クローデット&ホートン」(Claudet & Houghton )を創業。1915年に「ホートン・ブッチャー製造社(Houghton-Butcher
Manufacturing Co. Ltd., )となるまでに数回にわたって社名を変えている。
1903年に、日中でも装填可能なロールフィルムを「エンサイン」(Ensign 、イギリス海軍旗を表す)ブランドで製造を始める。翌年に、最高級木製カメラ「サンダーソン」を製造していたホルムズ兄弟社等を吸収合併し、その会社の製品も製造を続け、例えばサンダーソンは1939年まで製造されている。1930年に、カメラのブランドを「エンサイン」に統一し、社名もエンサイン(Ensign Ltd. )に変更した。1961年に倒産している。
120フィルムカメラの主な機種では、1930年頃に、6X9判唯一のフォーカルプレーンシャッタカメラ「エンサイン・オートレンジ」、そして6X6判と6X4.5判の兼用機で連動距離計であるがバックホーカシングを採用した「エンサイン・カービン・トロピカル」を発売している。
1950年代には6×9cm判「エンサイン・オートレンジ820」を出した。これは距離計連動型カメラで非常にしっかり作られているレンズとシャッターがドイツ製で、ファインダーは3種類装備されている、距離計のアイピースが360度回転して視度調節が出来る、当時としては性能、操作性もトップクラスのカメラであった