創業年=1902年
創業者=ヒューゴ・シュラーダー
創業国=ドイツ
プラウベル(Plaubel )は、ドイツにかつて存在した卸売会社、光学機器メーカーである。また同社を買収した日本のドイ・インターナショナルがカメラを製造する上で使用したブランドでもある。
1902年にヒューゴ・シュラーダー(Hugo
Schrader )によって創業された。1910年にカメラ製造に参入、翌年には4.5cm×6cm乾板使用カメラ「マキナ」で成功を収め、このシリーズは1960年頃まで販売した。第二次大戦後はビューカメラを主力とした。レンズのブランドは「コマー」や「マキナー」がある。
プラウベルは、1975年4月に日本のドイ・インターナショナル社に売却された。ドイ・インターナショナルの社長であった土居君雄はカメラ販売店「カメラのドイ」を成功させた経営者であり、カメラコレクターとしても知られていた。
ドイ・インターナショナル傘下での最初の120フィルムカメラ「プラウベルマキナ67」は、1978年9月にフォトキナで発表され、1979年発売となった。畳めば非常に小型になる上、1250gと軽量であり、蛇腹を使用したため内面反射が少なく、使用レンズのニッコールの優秀な描写により一定の地位を得た。特に写真家の荒木経惟が愛用したことがよく知られている。
1984年には、220フィルムにも対応した「プラウベルマキナ670」(6×7cm判。ニッコール80mmF2.8)なども製造・販売していたが、1987年にカメラの製造を中止した。