創業年=1935年
創業者=Tom Purvis、Alfred C. Mayo
創業国=イギリス
パーマ・カメラは、1935年にTom PurvisとAlfred C. Mayoが、イギリス・ロンドンで創業したカメラメーカーである。「パーマ」ブランドのカメラは、1935,36年に特許をとった、重力による制御シャッターを特徴とする127フィルム・ビューファインダーカメラである。パーマのカメラはロンドンのハンター社で販売された。
パーマカメラで最も知られているのは、1930年頃に製作された「パーマ・スペシャル」(PURMA SPECIAL)である。縦約7cm横約15cmの黒ベークライト製ボディに、直径23mm程のとても小さなレンズ鏡胴が付いているスタイルは、独特の魅力を備えており、人気があった。大戦後の1951年には、同じ原理のシャッター機構を備え"普通のカメラ"に近い格好をした「パーマ・プラス」(PURMA PLUS)が発売されている。
「パーマ・スペシャル」の最大の特徴は、シャッター機構にある。横位置に構えた時のシャッタースピードは1/150秒、巻き上げノブを上にして縦位置に構えると1/450秒、巻き上げノブを下にして縦位置に構えると1/25秒という具合に、カメラの構え方でシャッタースピードが変わるとい仕掛けになっている。この機構を採用した結果、縦横無関係の四角判サイズ(32mm X 32mm、127フィルム使用16枚撮り)となっている。レンズは「ベック・アナスチグマート」である。