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ミランダ Miranda

ミランダ Miranda
ミランダ Miranda

創業年=1948

創業者=荻原彰

創業国=日本

 

「ミランダ」とはスペイン語系の女性の名前が由来である。国産初のペンタプリズム式一眼レフ「ミランダT」(1955年)を始めとする全46機種のカメラブランド名である。製造・販売はミランダカメラ社である。このメーカーの前身はオリオン精機産業で、1957年に社名変更した。

 

ミランダカメラ社は、戦後のカメラメーカーの中では群を抜いた技術力と品質を持ち、好調な輸出にも支えられ大成功した企業の一つであった。しかし1960年代には国内では既成カメラメーカーの厚い販売網に阻まれ苦戦した。1969年になると、取引先でもあった商社(AIC)がミランダカメラ株を100%取得したが、197612月黒字倒産した。倒産の理由は、オイルショック以降の収益の悪化、カメラの開発の技術的立ち後れ等、問題が重なったためとされる。

 

1955年発売の「ミランダT」の定価は57千円(大学出のサラリーマンの初任給が1万円前後)だった。ニコンがペンタプリズム式一眼レフの開発に着手したのがこの頃ということであるから「ミランダ」がいかに早かったがわかる。

 

ミランダカメラが最後に発売した一眼レフは1976年の「ミランダEE-2」とプラクチカマウントの「ミランダTM-2」だが、日本国内では1975年の「ミランダdx-3」が最後の正規販売製品とされる。

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