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リンホフ Linhof

リンホフ Linhof
リンホフ Linhof

創業年=1887

創業者=バレンチノ・リンホフ

創業国=ドイツ

 

リンホフは、ドイツのカメラメーカーである。世界で初めて組み立て式フィールド用大判カメラを製造したパイオニアであり、スタジオ用大判カメラを製造しているジナーと並んで世界最高峰の大判カメラメーカーである。4×5in判用H99×W96mmレンズボード規格は「リンホフボード」として事実上の世界共通規格となっている。

 

1887年にバレンチノ・リンホフ(Valentin Linhof)により、ドイツのミュンヘンにて操業開始。創業当初は金属製リーフシャッターを製造しており、その部門は後にデッケルの一部になった。1889年に、金属製カメラを発売。1934年には、「テヒニカ」(Technika)を試作、36年に「テヒニカ45I」(4×5in判)を発売した。

 

「テヒニカ」シリーズはリンホフの代名詞ともなっているフィールドカメラ。4×5in判が主だが、一時5×7in判も販売されたことがある。4×5in判モデルはコンパクトにまとめられる中に許される限りのアオリ機能とバラエティーに富んだ機構を数多く持ち、スーパーテヒニカ45IV発売以降プロカメラマンの標準機材の一つとなり、篠山紀信、白川義員、白籏史朗等、愛用者として知られるプロカメラマンが多数ある。

 

「カルダン」(Kardan )シリーズは、スタジオ用ビューカメラ。レンズボードは「カルダンボード」と言われる162×162mmの大型ボードを使用する。「テクニカルダン」(Technikardan )シリーズは「テヒニカ」シリーズと「カルダン」シリーズの中間的な位置づけの小型軽量ビューカメラ。テヒニカルダンと表記されている場合もある。L字型片持ちセンターティルト・スイング機能を持つ。いわゆる「リンホフ規格」のボードを使用する。

 

「リンホフプレス」(Linhof Press )シリーズは6×9cm判「テヒニカ」のピント合わせ機構を、ヘリコイド式にした交換レンズ型プレスカメラである。その他、「テクノラマ」(Technorama )シリーズ(6×12cm判または6×17cm判の中判パノラマカメラ)、「リンホフ220」(Linhof220 )シリーズ(6×7cm判。220フィルムも使用可)などのカメラも製作している。

 

カメラは中大型カメラしか生産していないが、三脚は小型カメラ用の製品も生産している。Profi IIIを除き、レバーロック式。石突はゴムとスパイクを兼ね備える。レバーロック式の足の内一本には雲台を取り付けられるポストがあり、カメラを低い位置にセットできる。

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