創業年＝1936年
創業者＝市村清
創業国＝日本
戦前より、リコーはコンパクトカメラや二眼レフを作っており、日本国内におけるライカ版（35mmフィルム）のいち早い導入や二眼レフの普及に大きく貢献した。また2011年にリコーがペンタックスを買収し、リコーグループとして、デジタルカメラ分野で、コンパクトカメラ、一眼レフカメラから中判までを網羅したラインナップを誇るメーカーとなった。
リコーの生い立ちは、1936年に理化学研究所で開発された「理研陽画感光紙」の製造および販売の目的で理化学興業から独立して「理研感光紙株式会社」として設立から始まる。創業者は市村清。翌年社名を「理研光学工業株式会社」に改め、1963年に現社名となった。
カメラ事業では、戦前はライカをモデルとし独自の機構を盛り込んだ「護国」「リコール」シリーズ等の高級カメラ、35ミリフィルム使用のコンパクトカメラの先駆ともいえる「オリンピック」シリーズなど、幅広く製造した。
1950年には「リコーフレックスIII」を安価（6,500円）で発売。爆発的な売れ行きとなり、国産二眼レフカメラの大ブームの火付け役となった。リコーフレックスシリーズは、高品質大衆カメラのリコーという印象を消費者に植え付けた。一眼レフカメラでは、ペンタックスカメラと互換性のあるKマウントを採用した「リコー XR 500」カメラを1978年に発売した。レンズは「RIKENON」の自社ブランドである。
1996年に発売された高級コンパクトカメラGR1は、その妥協のないレンズ性能でプロユーザーにも好評だった。2001年発売の焦点距離21mmのGR21は、コンパクトカメラとして初めての超広角レンズを備えた画期的なものだった。フィルムカメラの生産は2003年4月に終了した。その後デジタルカメラの開発・製造・販売を本格的に開始する。
