中国・安徽省出身の中国現代絵画を代表する画家です。
無錫市美術家協会主席、江蘇省美術工作室主任、華東美術家協会理事、江蘇省国画院副院長、中国美術家協会江蘇分会主席、中国美術家協会常務理事などを歴任しており、この事からも高い評価を受けている画家である事が分かります。
人物画、山水画に優れ、人物画の著名な作品としては『貸郎図』『石壕吏』などがあります。
一方、山水画の筆墨は大胆で、経験を多く積んで習得した巧みな筆遣いによって独自の作風を展開しました。
貧しい家庭に生まれた亞明は、10歳の頃から絵画を習っていましたが、中国も激動の時代であったため、抗日部隊「新四軍」に参加していた事もありました。
その後、淮安芸術専門学校に入学して絵画を学び、卒業後は華東画報で副編集長をつとめていました。
その後は画家として活動を行い、傅抱石と共に江蘇国画工作団として13人を率いて中国六省二万三千里を巡り写生を行います。
翌年には北京でこの時の写生作品を含めた展覧会を開催しており、注目を浴びました。
後に展覧会に出品された作品は中国美術館に収蔵されました。
こうして亞明の人気は高まり、いくつかの作品集が出版されるなど画家として成功をおさめ中国国内のみならず、アメリカやアジア各地でも展覧会を開催しました。
亞明は「芸術は人民や生活、伝統を師としなければならない」と提唱し、敬愛する周恩来総理が亡くなった際、涙ながらに制作した『涙松図』は美術界で多くの賞賛を得ました。