黄賓虹の作品を買取ります
黄賓虹は中国・安徽省歙県に生まれた近代山水画家です。
字(あざな)は「樸存」で、号は「予向」「虹廬」「虹叟」です。
幼少時代から勉学の傍ら、父から絵画・篆刻を学び、
15歳では見事な山水画で世間を驚かせました。
その後は上海・北京・杭州などの美術学校で教鞭をとり、
用筆と用墨を重点的に指導しました。
また、同時に出版社へ就職し、編集を担当しました。
ヨーロッパへ留学した事もあり、中年頃からの作品は
伝統の中国画に洋画の要素を加味し、華美な絵画世界を樹立しました。
美術史料の収集にも精力を注いでいた事から
後世の美術史に大きく貢献し、
近代中国山水画家の代表者として現在でも確固たる地位を得て、
90歳では「中国人民優秀的画家」の称号を受賞しています。
中国各地を周り山河を写生していましたが、
特に故郷の黄山・新安江の山水に魅了されていたそうです。
また、金石文にも精通し、篆刻をよくしたとされています。