林散之を買取ります
林散之(りんさんし)は江蘇省江浦県出身の現代中国の著名な書道家で画家としての顔も持っている事で知られています。
趙朴初、啓功とともに「詩書画現代三絶」と称され、その草書は質実剛健と秀逸な風格が融合されている事から「当代草聖」と絶賛されています。
本名は以霖といい、別号には三痴、左耳などがあります。
幼い頃から書画を好んでいた林散之は、16歳で絵を学び、19歳で私塾を開いており、この頃から書の勉強を始めるようになりました。
はじめは唐時代の顔、柳の書体を学び、次に北魏の龍門20品を学びました。
その後も独学で張猛龍などの諸魏墓誌や漢碑、二王諸帖を学ぶなど休む間もなく研鑽につとめました。
この他にも詩文も学び、更なる可能性を求めて30歳の時には黄濱虹に付いて絵を学びました。
そんな勉強熱心な林散之が次に起こした行動は天他間に真髄を求めたいと、有名な山河を遊覧して歩く事でした。
この山河の遊覧では江蘇七省を経由して安徴省まで1万8000余里の間に800枚ほどの下絵、200ほどの詩、数篇の遊覧記を描き残しており、林散之の芯の強さと真面目さを垣間見る事ができます。
汪蘇表国両院画師となり、安徴表人民代表大会代表、第5期全国政治協商会議委員などの要職を歴任するなど書画の世界でも輝かしい功績を残した林散之は、南京市浦口区江浦街道城北に林散之記念館が建設されており作品を見る事ができます。