清朝時代に活躍した陶芸家、茶壺作家です。
茶壺とは中国茶器の一つで中国茶を飲むには欠かせない茶器の一つです。
日本の急須と同じ役割を持っており、最大の特徴は朱泥、紫泥と呼ばれる土を使用して制作されている事です。
茶壺は清朝時代から盛んに作られるようになり、現在でも清朝時代に制作された茶壺は高値で取引されている事が多く、陶器目的で収集している人たちが世界中にいます。
邵大亨の茶壺もそんな高値で取引されている事が多く、その人気は当時から高かったようです。
青年時代から陶芸家として有名であった邵大亨は、陶芸家の陳鳴遠の後の一世を築いた人物とされています。
作り出される作品は茶壺ならではの質素さを持ちながら上品で洗練されたものが多く、コレクターの間では「一壺千金」と呼ばれています。
そのため邵大亨の茶壺は1994年05月に発行された中国紫砂史の記念切手のデザインに起用されており、その他には明の時大彬、清の陳鳴遠、現代の顧景舟の茶壺が起用されています。
また、魚化龍壺と呼ばれる茶壺のデザインは邵大亨創作し、黄玉麟が変化させたものとして、鑑賞用の茶壺として人気のあるものとなっています。