中国で発展した水墨画の一つです。
現実の風景を再現した作品もありますが、想像上の風景を作品にしたものが多いのが特徴です。
これは、山岳を霊的または精神的な存在としてみる中国人の自然観が反映しています。
西洋の風景画が誕生する1000年以上も前から描かれていました。
山水画が本格的に盛んに描かれるようになったのは、六朝時代からで、完全に独立した分野となったのは盛唐時代からでした。
そして、山水画を専門とする画家が認められるようになったのは中唐から晩唐時代にまでさかのぼります。
山水画は中国絵画の現存作品の大半を占めているといっても過言ではないほど多くの作品が描かれてきました。