創業年=1901年
創業者=吉田庄五郎
創業地=日本(東京)
「オリエント」は、東京に本社を置くオリエント時計の社名である。同社はスイス時計と差別化を図るために、高品質で、低価格、個性的なデザインで人気を博し、逆転時計「サザンクロス」や世界初のさわるデジタル時計「タッチトロン」などの独創的な商品、さらに本格ダイバーズウオッチ「M-フォース」、フラッグシップブランド「ロイヤルオリエント」など根強い人気を誇る時計も知られている。
1951年に、オーバルケースの「オリエントスター」(90年代末に復活)、58年にはライト機能搭載の「ルミナス」など独特のセンスによる強烈なデザインを打ち出した。1970年代にはクォーツ時計の比率を高め、アラーム腕時計「デジタル三世」、低価格腕時計「デジタルエース」などのヒット商品を生みだした。
逆転時計「サザンクロス」は、クォーツ・ムーブ開発時に単純なミスで針が反時計回りに動くサンプルがあったのをヒントに、南半球の空を想像して商品化した時計である。1980年代にはクォーツが中心になったが、1990年代末には機械式時計ブランド「オリエントスター」を復活させ、安価だが比較的精度の高い機械式ムーブに特徴のあるデザインや、ぜんまい残量を示すリザーブメーターを付けた事から次第に売り上げを伸ばし、2000年代前半には普及機から高級機まで機械式時計のラインナップを揃え、往年の名作の復刻シリーズも人気を呼んでいる。