創業年＝1839年
創業者＝アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック、ジャン‐アドリアン・フィリップ
創業地＝スイス（ジュネーブ）
「世界最高の時計を作る」ことを目指した、ポーランドからの亡命貴族 アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックが、不遇の天才時計師 ジャン‐アドリアン・フィリップと運命的な出会いによって、時計を芸術の域まで高めたのが「パテック フィリップ」。170年以上の歴史を持ち、今なお、スイス時計界の頂点に君臨している。ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲとともに世界三大高級時計メーカーの一つとして数えられることが多い。日本においては、その中でも「パテック フィリップ」は頭一つ抜け出た存在という評価もある。
1845年には、ミニットリピーター付き懐中時計を開発、1851年には第一回万博で金メダルを獲得、1920年代に入ると、腕時計に生産の中心を移し、1949年に特許を取得したジャイロマックステンプをはじめ数々の新技術を開発した。惜しみなく時間をかけ、丹念な手作業によって生み出される驚くべき精度、芸術的領域まで高められた品質の維持によって、
どんなに古い自社時計についても修理するという「永久修理」を公言。「パテック フィリップの時計は一生もの」というブランドイメージを構築することに成功している。
鬼才 ジュラルド・ジェンタの独創的なデザインが光る「ノーチラス」やドレスウオッチの完成形と称えられている「カラトラバ」などが人気定番モデル。
同社の顧客名簿の中には、ヴィクトリア女王、アインシュタイン、キュリー夫人、ヴィルヘルム1世、ワーグナー、チャイコフスキー、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、トルストイ、プーシキン、ウォルト・ディズニー、クラーク・ゲーブル等の名前がある。
