創業年=1996年
創業者=ロドルフ・カトュン
創業地=スイス(ルボア)
「ロドルフ」は、スイスの時計デザイナー、ロドルフ・カトュンによって、1996年にスイスのルボアで創業された新進気鋭のブランド。それまでもスイスでも指折りの時計デザイナーとして、著名な老舗ブランドのためにさまざまなデザインを手がけてきた才人としても知られていた。2006年にフランク・ミュラー ウォッチランドグループに参加し、自身のブランド「ロドルフ」を展開している。
ロドルフのウオッチシリーズには、2006年のスイス時計専門誌『モントル・パッション』で、ウォッチ・オブ・ザ・イヤーに輝いた「インスティンクト・クロノグラフ180°」をはじめ、「パニナロ」「ミウラ」「サブスタンス」などがある。独自の美意識に貫かれたロドルフのデザインは、どれもインパクトが強く、個性的なスタイリングが施されている。最近のスイス時計は、伝統を脱して、新しい発想から21世紀のデザインを目指す動きが活発だが、ロドルフはまちがいなくその先端に位置するブランドだ。
「クロノグラフ180°」は、時分表示、スモールセコンド、30分積算計が、横一列に並べられた文字盤は、他の時計を決して寄せ付けない無類のインパクトを放っている。2008年には、驚きのスーパー・コンプリケ-ション「ビッグ・トゥールビヨン」が発表された。ビッグなのは、そのトゥールビヨンのキャリッジの大きさ。なんと直径20mm。横長文字盤の左半分がこの巨大トゥールビヨンで占められている。さらに、プッシュボタンでゼンマイを巻き上げる機構や、ジャンピングアワーの原理を応用して時間と分をデジタル式に表示したり、7日間パワーリザーブを備えるなど、芸術的な造形美を醸し出している。