ジェラルド・ジェンタ GeraldGentaを買取ります
創業年=1969年
創業者=ジェラルド・ジェンタ
創業地=スイス
ジェラルド・ジェンタは、20世紀最高の時計デザイナーと呼ばれ、カルティエの「パシャ」やオメガの「コンステレーションC」など、数多くの有名時計メーカーのデザインを手掛けるとともに、1969年には、同名の時計メーカーを設立し、"ミッキー・マウス"のシリーズなど前衛的なデザインの作品を多く残した。2000年にジェラルド社はブルガリ社の傘下に入り、同社のラグジュアリーブランドの1つに「ジェラルド・ジェンタ」の名が使われている。
ジェラルド・ジェンタは、23歳でデザイナーに転向し、その後、多数の時計メーカーからデザインを委託され、高い評価を受けた。代表作として、IWC「ダ・ヴィンチ」、セイコー「クレドールファーストモデル」、オーデマ・ピゲ「ロイヤルオーク」、ジラール・ペルゴ「ロレアート」、パテック・フィリップ「ノーチラス」、ブルガリ「ブルガリ・ブルガリ」、などがある。これらは、どれも時計デザイン史に残る傑作といわれている。
なぜ、ジェンタのデザインは評価されたのか。1つの理由は、着け心地を良くするという装着感を考慮してデザインを行ったこと。もう1つが、バランス感覚。時計の針、ベゼル、インデックスは、細ければ細いほどフォーマルになる。逆に太ければ太いほどスポーティでカジュアルになる。例えば「ロイヤル オーク」では、針とインデックスは、いわゆるドレスウォッチ並みに細い。しかしベゼルは、スポーツウォッチを思わせるほど太い。加えて、ベゼルにビスを配することで、太いベゼルの間延び感を解消してみせた。今や万能時計の1つとして知られる「ロイヤル オーク」。理由は、フォーマルにもカジュアルにも使える、巧みなデザインにある。