江戸時代に作られた縮緬全般の総称。別名・古布縮緬。
右撚り、左撚りの強撚糸を緯糸にし、これを縦糸と交互に組み合わせ
平織に織り上げた織物のことをいう。
右方向と左方向に強い撚りをかけてあるため
織り上げた後に精錬するとそれぞれの撚りが戻って
横方向に縮が生じ、しぼと呼ばれる凹凸ができる。
このしぼが独特の柔らかくしなやかな質感を生み出す。
また、しぼは生地の表面で光の乱反射を生み出し、
染めを施した場合には、均一な散光効果が
穏やかでしっとりとした色感を生み出す。
日本の自然表した模様が主で、
現在、江戸縮緬といわれているもののほとんどが明治時代のもの。