奄美大島の特産品で手で紡いだ絹糸を泥染めしたもの。
泥染めとは、専用の田んぼの泥に糸を浸けて染める技法。
まずはテーチ木の幹と根を砕き、煎じて作った煮汁で20回染め、
泥田に一回浸ける。この工程を3~4回程度繰り返す。
その為、毛染めの工程に10ヵ月以上かかるものもあるという。
こうした手間の分だけ艶のある黒色とふっくらとしたやわらかさが生まれる。
さらに「皺になりにくい」「燃えにくい」「汚れにくい」「虫がつきにくい」等
様々な長所がある。
絵柄はハブの皮、亀甲、魚の目など奄美の大自然をテーマにした物が多い。
それらは微細な十字や亀甲の柄を並べて織り出されている。