大阪府出身の昭和~平成時代に活躍する日本の染色家です。
多摩帝国美術学校(現・多摩美術大学)図案科を卒業してから染色一筋で活躍を続けてきました。
糊防染による多色染で、明快な構図と色彩、素材による質感を重視した風景画を制作しており、これを堀友三郎自身は「染色画」と呼んでいます。
染色画は染料の持つ透明感のある美しさや、薄い色を何度も重ねることにより生まれる色の深みをいかした絵画的な染色作品で、光風会や日展を中心に作品を発表していきました。
そんな堀友三郎は国内外のあちらこちらを取材しており、旅行から戻るとすぐに作品にする日々を送っていました。
また、丸紋という独自の作風も展開しており、身近な植物や果実、昆虫を丸い紋の中に描きおさめた作品です。
その図案の中でも特に気に入ったものは実際に渋紙で型紙を作り、振袖や皿の絵付けに使用していました。
この丸紋は『堀友三郎丸紋図案集』として刊行されており、堀友三郎の素晴らしい作品を一度に見る事ができると人気があります。