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羽田登喜男

羽田登喜男(1911～2008)

昭和から平成時代の染色家で
重要無形文化財「友禅」の保持者。

金沢市に生まれる。

1925年、隣家の友禅師南野耕月に弟子入りし、加賀友禅を学ぶ。
さらに京都に出て曲子光峰に弟子入りし、京都友禅を学ぶ。

1937年、京都にて独立し、以後後進の指導に意を注いだ。

1955年、日本伝統工芸展に初入選。
1976年、同展では友禅訪問着「白夜」が
東京都教育委員会賞を受賞した。

また、現代の友禅を後世に伝えるく、
祇園際の蟷螂山の胴掛けの作成に専念する。
その友禅染は特有の配色や暈し染め等で写実的な絵模様を彩る加賀友禅と
華麗な配彩、雅やかな意匠を伝える京友禅とを融合させた幅広いものである。

明快政策意図、簡潔で新鮮な意匠・配色は充実した作域を示し、
その優れた作品は、手描友禅に独自の境地を開いたものとして
高く評価されている。

1988年、重要無形文化財「友禅」の保持者に認定される。